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小学校支援員ちょもの日々

小学校で特別支援教育支援員をしています。元中学校の国語の教師。教育や子どもの役に立つことがしたいと思いつつ、何からすればいいか分からず模索中。

本当の本当のさようなら

教育実習が終わって約4ヶ月が過ぎました。

その後何をしていたかというと、今まで通り通信の大学に通い、残りの単位を取るために勉強していました。

 

教育実習最後の日つい「運動会見に来るからね!」と言ってしまったので…笑

その日堂々と会えるように勉強しつつ毎日を過ごしていました。

 

そして今日が運動会当日。

グラウンドに行くと実習に行ったクラスの子どもたちはダンスの真っ最中でした。

 

とりあえず邪魔にならないように端っこの方で様子を見ていると、何人か知っている子が近寄ってきてくれました。

覚えてくれてて本当に本当に嬉しかった( ´:ω:` )

 

今年もコロナ禍ということもあり、応援は拍手のみで、午前中だけの開催でした。

本当はもっと思い切り楽しみたいんだろうな…。

 

現場の先生たちもものすごく忙しそうに動いていた。

 

去年は私もあの場所にいたんだな。

今は何もできない。

「何もすることができない。」

ということを今は噛み締めよう。

 

教育実習が終わってから、私はあることがきっかけでずっと買えなかったアルトサックスを購入した。

 

きっかけについてはここでは触れないが、ともかく私は7月くらいからほぼ毎日サックスの練習を始めた。

 

今まで出会った子ども達には演奏できなかった。

今運動会を頑張っている子どもたち。

2年もそこで支援員として勤務していたのに、一体何ができたんだろうか?

 

教育実習で国語の授業を教えていた時に、発言があまりなかった時に私はこう叫んだ。

 

「私の名前も顔も何もかも忘れていい。だけどこれだけは忘れないで欲しい。苦手なことでも、練習しないとできないんだよ!」

 

いつか本当に私のことを子ども達は綺麗サッパリ忘れてしまうだろう。

それでいい。

それでも、教えたことはなくならないから。

教えたことが身について、その子を守ってくれるなら。

いくらでも忘れていいから。

 

帰り際に別れの挨拶をした時にみんなが私に手を振ってくれた。

実習に行ったクラス以外の学年の子も、私を知っている子はみんな手を振ってくれた。

 

もうここに私の居場所はない。

「みんな、さようなら。」

本当の本当の最後の別れを心の中でつぶやいた。

 

今日からがまたスタート。

これから出会う子どもたちには演奏してあげられるからさ。

今度は違う形で出会えたら良いね。